コンピュータを使えない日本の不動産プレーヤー

【コンピュータを使えない日本の不動産プレーヤー】世界の金融・不動産ビジネスは、もはやコンピュータなしでは機能しないといっていいほど、あらゆる分野でコンピュータ化が進んでいます。特に情報通信の分野では、インターネットを使った情報公開を官民が競い合うように進めているのが大きな特徴です。当局が不動産開発の規制に関する情報をインターネットを通じて公開している国は確実に増えています。日本では、不動産業者の間で物件情報をどう流すかだけが議論されていますが、まずは管轄する役所の側が情報公開する手段としてインターネットを普及させないことには、業界のインターネット化が進むとは思えません。この点で日本の役所の対応は、かなり遅れをとっています。一方で、不動産投資分析にコンピュータを使用する頻度も、日本では著しく低いままです。アメリカでは、ノートパソコンを持ち歩いているのは金融と不動産の営業プレーヤーに多く、コンピュータ化こそが金融・不動産ビジネスの象徴とされています。パソコンがこれだけ普及する以前にも、コンピュータを使った投資分析は、アメリカの不動産プレーヤーのお家芸でした。いまでは製造中止になってしまいましたが、ヒューレットパッカード社が開発した小型コンピュータHPuCは、大変な優れものでした。日本では、「パッカード」の愛称で呼ばれていたこの小型コンピュータ一台で、たいていの投資分析はその場で行うことができました。

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