定期借家権の創設論議
昨年香港が中国に返還されたのを例にして、「イギリスでさえ借地期間を守ったのだから借地は安全だ」と口癖のようにいっている大手企業の社長がいましたが、あまりにもイギリスの借地の歴史を知らなさすぎます。また、最近定期借家権の創設論議が日本でも盛り上がっていますが、これも日本の歴史を見るだけでは不十分です。自由な不動産取引を規制する悪法の代名詞のような印象のある「レントコントロール」の類は、なにも日本でだけ残っているわけではありません。例えば世界一自由な都市といわれるニューヨークでも、戦時立法だったはずの住宅賃貸借規制はいまだに続いています。昨年六月にも様々な廃止論争の末に、結局レントコントロール法の存続が決まったばかりです。世界で日本だけが不動産の規制が厳しいわけではありません。その都市特有の歴史のしがらみから抜け出せない都市が他にもあることを、日本の不動産プレーヤーはよく頭に入れておくことです。その他にも、不動産ビジネスに関するヒントや先達は、外国の歴史やビヘイビアから学ぶのが一番です。皆さんが攻めの不動産ビジネスをやり直そうとするなら、まずは世界の不動産ビジネスから学ぶことです。これこそ新しい時代の不動産プレーャーヘの第一歩となるはずです。